「解く喜びをわかちあう」。これは、私たちスクラムサインが掲げている言葉です。
「とりあえずAIで何かできないか」と問われた時代は過ぎ、AIは現場で日々運用されるものになりました。DXによって業務や情報がデジタルに置き換わった今、次に問われているのは、AIを前提に仕事の進め方そのものを組み替えること——AX(AIトランスフォーメーション)です。
私たちは2015年の創業以来、一貫してデータと向き合ってきました。数字の裏側にある現場の事情に想像を巡らせ、データから聞こえてくる声に耳を澄ます。そのうえで、数理的な専門性を駆使して有用なパターンを取り出し、事業に適用して成果につなげる。これが私たちの仕事です。
もうひとつ、私たちの土台になっているのが「ともに学ぶ」経験です。2017年に始めた数学とプログラミングのコミュニティ「Math & Coding」では、多様体や環論、数理最適化といったテーマの輪読会を、社内外の仲間と重ねてきました。通算500回を超える会に、延べ1,400人以上が参加しています。教える側と教わる側を固定せず、分からないところを持ち寄り、一緒に手を動かして腑に落とす。専門性は一人で抱え込むものではなく、場の中で育つものだということを、この活動から学びました。
その経験は、お客様との仕事の進め方にもつながっています。モデルを納めることをゴールにはせず、お客様の現場に足を運び、一緒に勉強会を重ねながら、データやAIが生かされる土壌そのものを育てていきます。分析の結果が現場の判断に根づき、お客様ご自身の手で育てていけるようになること。そこまでを含めて、私たちは「解く」と呼んでいます。
生成AIに聞けば、それらしい答えがすぐに返ってくる時代です。だからこそ、問いを立て、確かめ、納得して決めるという営みの価値は、これまで以上に大きくなっていると感じています。その過程にある喜びを、お客様とわかちあうこと。AX時代のパートナーとして、私たちはこれからもそこに立ち続けます。