データ分析を独学で学んでいた文系大学生が長期インターンに参加した話


初めまして、スクラムサインでインターン生として活動している﨑 優希と申します。
この記事は
・データ分析インターンに興味がある  けど、自分にもできるかな?
・どんな活動をしたのか?
・どんな雰囲気なのか?
といった疑問を持っている方に向けて
私がインターンに参加後、PREPAYサービスに関わり
実際にどんな活動をしたのかをまとめた記事になります。

プロフィール


まずは、簡単に自己紹介させて頂きます。
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・名前:﨑 優希(さき ゆうき)
・経済学部 4回生
・3回生の春から独学でデータ分析を学び、データ分析に興味を持つ
・3回生の夏から実務経験をしたいと思い、スクラムサインでインターンを始める

よろしくお願いします!!

スクラムサインの雰囲気は?


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スクラムサインは「問いに向き合い学び合う。」をスローガンにし、単にソリューション提供をするだけでなく、課題を解決していくプロセスの中でお客様とともに学ぶことを大切にしている会社です。実際に会社の雰囲気は、学びを大切にし、実践を通して成長できる環境・雰囲気だと私自身も感じています。
 
また、【共創開発】をテーマにした企業でもあります。インターンを初めてから、【共創】という言葉の意味をすぐには理解できませんでした。しかし、活動をする中で、その言葉の意味やどういった活動を共創開発と呼ぶのかを少し理解出来たように感じています。共創開発というスタイルを学べるのもスクラムサインの特徴だと感じています。
 
インターンの活動内容は個人個人で異なり、定期的にミーティングを行い進捗報告や今後の方針について話し合い活動をしています。ミーティング以外は作業をする場所も時間も基本的には自由でした。

インターンでPREPAYと関わることになった経緯


インターン参加直後、最初の3か月間は基礎的な力を身に着ける為に、統計学の勉強を行い統計検定2級を取得しました。その後、スクラムサインが運営するコワーキングスペース”DEP”の会員である永井さんから、自身が手がける事業の一つである”PREPAY”について【PREPAYに蓄積されたデータを使って、何か次のアクションにつなげられないか?】という悩みを北村さんへご相談頂きました。そこでインターン生である私を含め約3か月間お手伝いさせて頂く事になりました。

PREPAYとは?


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PREPAYとは、「誰でもかんたんにプリペイドカードを運用できるアプリ」になります。
このサービスは、街中の飲食店や販売店、イベント等のシーンで活用されています。
PREPAYの最大の特徴は、専用のPREPAYカードで行われた決済情報がデータとしてお店側のアプリに蓄積されることです。利用店舗は蓄積されたデータを利用することで、お客様の利用状況や売上金額などのデータを経営に活かす事が出来ます。
私は、このPREPAYに蓄積された利用ログデータを分析させて頂くことになりました

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インターンシップの概要


インターン生として私が実際に取り組んだ内容と流れをピックアップしてみます!
👉
PREPAYアプリに蓄積された利用ログデータの分析
PREPAYアプリに蓄積された利用ログデータからグラフや表を作成し、分析結果をまとめました。
販促企画の考案や効果測定のシミュレーション
分析結果からPREPAYの事業を前進させる為のPREPAYを使った企画を考え、企画を実際に行うのにかかるコストやどれくらいの売上が見込めれば、企画として導入することが出来るのかのシミュレーションを行いました。
  • インターンの流れ
📅
【2022年】
11月23日:初めてのMTG~分析開始
12月8日:PREPAY利用店舗へヒアリング
12月12日:分析結果から仮説を見つける
【2023年】
1月16日:企画立案~シミュレーションの作成
2月14日:シミュレーションの共有と企画提案へ
2月24日:実店舗へ企画提案
実際にやっていったことを見ていきましょう!

初めてのMTG


この日は、初めて課題提供者の永井さん、スクラムサイン代表の北村さん、私でのMTGを行い、
永井さんからPREPAYの機能や課題・目標などを共有頂きました。
 
「PREPAYに蓄積されたデータを使って、何か次のアクションにつなげることは出来ないか?」
という課題を解決していくための、今後の方針として
👉
①PREPAYの利用ログデータを分析し、PREPAYの実態を把握
        
②分析結果と分析から得た特徴から(何か出来るのではないかと)仮説を立てる
        ↓
③仮説検証に向けた、プロジェクトの方向性や施策の立案・提案
を行っていくことを決めました。
 
そこで私は初めに、PREPAYを導入している店舗の利用ログデータを頂き、そのデータをグラフや図などの目に見える形に可視化し、分析結果をまとめる作業を担当しました。

PREPAYを利用する実店舗へのヒアリング


分析結果をまとめる事だけでなく、実際にPREPAYを利用する実店舗へ足を運び、現場の声を聞くことも重要だと考え、実際に3人でヒアリングに向かいました。
 
利用店舗から、「やはり前払いが前提なので、PREPAYは一定のリピーターを中心に繰り返し利用されている」という声を聞きました。この意見からPREPAYが現場でどのように使用されているのか、イメージが具体的になりました。しかし、自分のデータ分析の結果をどのように現場に活かすことが出来るのか?という疑問も同時に生まれました。

データから見えてきた仮説


私は、頂いた利用ログデータから作成したグラフと分析結果の特徴をまとめ、利用店舗の実態を永井さんと北村さんに共有しました。
 
▼店舗別に顧客ID毎のPREPAYの支払額を示したグラフのイメージ 
※具体的な利用ログデータではなく、IDとしていただき、利用金額は分からないよう変更しています。

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3人で分析結果を見て、色んなディスカッションを重ねる中で、
💬
「店舗のヒアリングから、一定のリピート顧客には頻繁な利用があるとお聞きしました。
そして、グラフからも、どの店舗でも一定のリピーターには頻繁にご利用いただいていることがわかりますね。」
「やはり、PREPAYはリピーターに向けたサービスですよね。」
・・・・・・・・・・・・・という会話が生まれ、
 
「じゃあ、PREPAYを使ってPREPAYユーザーのリピート率を上げることは出来ないのか?」(仮説
・・・・・・・・・・・・・一つの仮説が出てきました。
 
この仮説を実現するために、PREPAYを使った企画を考え、実店舗に提案を行い、実際にリピート率を上げることが出来るのかを検証するという方向性で話がまとまりました。
次回に向けて、企画内容を考えていきます。

販促費のない企画提案を行い大失敗?


この日は私が考えた複数の企画案を共有しようと意気込んでいましたが、
一つ失敗してしまった点がありました。それは、
企画の販促費について具体的な数値を出せていたなかったということです
 
企画を考えたはいいものの、実際に企画を行う上で
・コストはいくらかかって? ・どれくらいの期間で? ・どれくらいの売上が見込めれば? ・利益が出るのか?
といった大事な部分が出来ていませんでした。
契約店舗へ考えた企画案を提案する前に、具体的な販促費の数値を求める事が改めて必要になりました。
 
失敗はあったもののどんな企画が良いのかを話し合う中で、もう一度データを見ていると、
1つ気づきがありました。それは、
🔍
リピーターの中でも特徴があり、ランク分けが出来そう(ABC分析が出来そう) という気付きです
ABC分析とは、売上高などの指標を大きい順にランク付けし、優先度を決め各グループに最適な施策を打つための分析です。
各ランク毎に必要な働きかけも異なると考え、企画をもういちど考えるヒントになりました。

▼ABC分析
(Aランクは売上の貢献度が高く、ロイヤリティが高い。BランクはAランクの次に売上への貢献度が高く、Bランクのリピート率を上げ、Aランクに出来ればお店の売上が期待できる)
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企画の販促費を求めるにあたり、永井さんと北村さんと話し合い、下記の意見が上がりました。
💡
①お店の商品・サービスの原価率は30%で仮設定
②利用ログから顧客IDを売上・来店頻度でランク分けを行う
③顧客IDランク毎の来店頻度や利益額などを計算できる
④集客やキャンペーンなどの企画でかけられる販促費用を求める。
これらの意見を参考に企画の販促費を求める事が次回までにやる事となりました。
これらを満たした上で販促費を求める為に、私はExcelで販促費を求めるシミュレーションファイルを作成しました。

シミュレーション結果を共有~起こる変化


シミュレーションファイルを作成しどれくらいのコストをかけて、どれくらいの売上が立てば、企画として成立するのかのシミュレーション結果を共有しました。
結果、話し合いが進む中で具体的な販促費が求まり、新たなアイデアも上がり、「その企画いけるかもしれない!」と永井さんからフィードバックを頂き、実際に次の週には提案を行う事になりました。

PREPAYアプリを使った企画を利用店舗へ提案


丁度3か月を迎える頃に、前回まとまった企画内容を契約店舗へ提案をしに行きました。
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まず、データ分析の結果得られた顧客の利用動向を店舗側に説明し、実際の現場で店側が感じている利用動向と差異が無いことが確認できました。次に、利用動向分析にもとづいた販促企画については、内容としては面白そうという前向きな反応を頂けました。
一方でPREPAYの機能面で一部改良が必要という課題も頂きました。そして現在、PREPAYの改良について検討されています。
今後、頂いた課題をクリアして販促企画が実行に移された場合、PREPAYの普及に一歩近づくと私自身もワクワクしています。

当時を振り返って


初めてのMTGではとても緊張したのを覚えています。ビジネスの場での打ち合わせを初めて目の当たりにし、「自分が役に立てることがあるのだろうか?」と不安になりました。そして、自分はこの3か月を通して、少しでも永井さんの力になれるように精一杯頑張ろうと決意しました。
MTGや取り組みを進める中で、沢山悩んだりもしましたが、PREPAYを前進させるためにはどうしたら良いのかを常に考えるようになりました。
常に正解が出せるわけでもなく、むしろ的外れな見解をしてしまう事の方が多かったです。
今も、少しでもPREPAYに何か良い影響を与えることは出来たのか?と考えることもありますが、最後のMTGの際に、永井さんから「その企画はいけるかもしれない!」と目の色が変わり、闘志を燃やしたビジネスマンの顔になった姿を見て大変嬉しく、達成感がありました。
 
冒頭で、スクラムサインは【共創開発】をテーマにした企業であるとお伝えしましたが、この最後のMTGの際に、私は【共創開発とは何か】が少し理解出来た気がしました。永井さん、北村さん、インターン生の私を含め、目の前の課題に対して悩み、率直な意見を伝え合う中で、新たなアイデアや新しい視点が生まれ、課題に対して一つの道筋が開けていく感覚ただの仕事の発注者と受注者の関係ではなく、同じ課題に取り組む仲間として価値を共に創り出していく感覚を最後のMTGでシミュレーションを共有した時に感じました。これが私なりに感じた共創開発であり、貴重な経験でした。
 
これらの貴重な経験に加え、3か月を通して自身の将来のキャリアについても考えるきっかけにもなりました。
今後も引き続き、データ活用に関するスキルを磨いていきたいと思います。3か月と短い期間ではありましたが、貴重な経験をさせてくださった北村さん、永井さんありがとうございました。

最後に長期インターンに興味のある学生さんへ     


株式会社スクラムサインでは、長期インターン生を随時募集しています。
データ分析のみならず、機械学習・ウェブアプリ・UI/UXデザインなど、興味や適性に合った課題
を設定し、実践的な業務を経験することが出来ます。
「長期インターンに参加してみたい!」「実践的な環境で自分の力を試してみたい!」と考えてい
る方は、挑戦する機会や時間の多い学生の内に是非、長期インターンに挑戦してみてください!
皆様のご参加をお待ちしてます!