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長期的な形で良好な関係を築くような共創開発型の開発スタイル

                                      
 
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2022年3月10日
神戸大学 大学院システム情報学研究科 システム科学専攻
准教授 藤井 信忠 先生
 
まず藤井先生がされている研究のことをお伺いしたいと思います。
シミュレーションに限った話でお話させていただきます。
一般にシミュレーションや、シミュレータというものは世の中にたくさんありますが、
それには様々な作り方があります。私は、個々が誰の命令でもなく自律的に動くような生物の柔らかな動きを再現する自律分散システムと呼ばれるもののシミュレーションを研究しております。
そのシミュレーションを使って製造業などのものづくりの分野に適応し複雑なタスクの最適化を行うというのが元々の研究でしたが、最近では製造業だけでなく、サービス業や、まちづくりなど色々な分野で使えるということが最近わかってきました。自律分散システムの良さは、自律分散システムのコアの技術を、対象によらず適応できるところだと思っています。例えばロボットが人にかわったりだとか、工場の機械が厨房設備にかわっても、実は同じ仕組みで自律分散システムは動きます。対象によらないコア技術の汎用性が、自律分散システムの一番面白いポイントかなと思って研究してます。
スクラムサインにお仕事をご依頼頂いたポイントを教えてください。
お話しをさせてもらっている中で、こちらの自律分散型のマルチエージェントシミュレーション 技術に非常に理解を示してくれていることがポイントだったと思っています。自律分散型のシミュレーション は普通のシステム開発会社では、なかなか難しくて理解してもらえないのですが、社長をはじめとしたエンジニアの方が、私の研究論文を読んでもらったり、私の話を整理してまとめてもらったりする中で、理解して開発してもらえそうだなと感じられました。そういうこともあり、是非ご一緒できたらなと思いました。
実際に弊社の仕事のプロセスは、いかがでしたでしょうか?
仕様書がもともとあって、これ作ってという形の単なるウォーターフォールモデルではなく、むしろ私たちと一緒になって時間と予算の制約の中で実現可能なアプリケーションはここまでかなというふうに、仕様を一緒に相談しながら作り上げていくように進めていただきました。そこが私たちにとって大変ありがたかったです。
このシステムを今後どのように発展させていくことをお考えですか?
そうですね、今はどういうふうに人が動いて、物が流れるという現場のシミュレーションをやっているのですが、さらに受発注システムとの結合、需要予測に発展させていく事を考えています。
楽しみです。
今後スクラムサインに対して期待されることはなんでしょうか?
ある意味でスクラムサインは、単なる請負のシステム開発会社というよりは、すでにそうなっていると思うんですが、やはり顧客と共に価値あるシステムを開発する研究開発型の会社かなという風な印象を持ちました。今後はそのような特徴を活かしつつ、クライアントと単なるシステム開発の受発注だけの関係ではなく、長期的な形で良好な関係を築くような共創開発型の開発スタイルをどんどん進めていけば良いのではないかと思います。個人的にそのように発展していかれることを期待していますし、実際にそうなっていくだろうなというふうに思っています。
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フードテックジャパン大阪 2022/3/10 インテックス大阪にて